Solaris ボリュームマネージャの管理

シングルユーザーモードでのブートが RAID-1 ボリュームに与える影響

ルート (/)、/usr、および swap という、いわゆる「ブート」ファイルシステム用のミラーを持つシステムをシングルユーザーモードで (つまり、boot -s コマンドを使用して) ブートしなければならない場合があります。この場合、metastat コマンドの出力では、これらのミラー (おそらくは、システム上のすべてのミラー) が「保守が必要 (Needing Maintenance)」状態と表示されることがあります。また、これらのスライスに書き込みがあった場合には、ミラーのダーティリージョンが増加していることが示されます。

この状況は潜在的な危険性を意味します。ただし、metasync -r コマンドは通常、ブート時にミラーの再同期のために実行されますが、 システムがシングルユーザーモードでブートされた場合には実行を中断されます。システムをリブートすると、metasync -r コマンドが実行され、すべてのミラーの再同期が取られます。

この状況が問題になる場合は、手動で metasync -r コマンドを実行してください。