Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

pages_pp_maximum

備考欄

ロック解除されていなければならないページ数を指定します。ページのロック要求によって使用可能なメモリーがこの値を下回る場合は、その要求は拒否されます。

データ型

符号なし long

デフォルト

tune_t_minarmem + 100 か、ブート時に使用可能なメモリーの 4% + 4M バイト (大きい方)

範囲

システムが強制する最小値は tune_t_minarmem + 100 です。最大値については、システムは強制しません。

単位

ページ

動的か

はい。ただしメモリーの追加や削除を伴う動的再構成が行われると、動的に変更した値は無効になります。その時点でこの値は、/etc/system ファイルに指定された値か、新しい物理メモリーの値から計算された値にリセットされます。

検査

/etc/system ファイルで指定された値、またはデフォルトで計算された値が tune_t_minarmem + 100 よりも小さい場合、この値は tune_t_minarmem + 100 へリセットされます。

/etc/system ファイルからの値が増やされても、メッセージは表示されません。検査は、ブート時とメモリーの追加または削除を伴なう動的再構成が行われた場合に限って実行されます。

どのような場合に変更するか

メモリーのロック要求や、SHARE_MMU フラグを指定した共有メモリーセグメントへの接続が失敗したが、使用可能なメモリーが十分ありそうな場合。

大きすぎる値が原因で、メモリーのロック要求 (mlockmlockall、および memcntl) が不必要に失敗する場合。詳細は、mlock(3C)mlockall(3C)、および memcntl(2) のマニュアルページを参照してください。

コミットレベル

変更の可能性あり

変更履歴

pages_pp_maximum (Solaris 9 リリース以前の Solaris リリース)」を参照してください。