Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

maxpgio

備考欄

ページングシステムがキューに入れることのできるページ入出力要求の最大数を指定します。ページングシステムは、実際に使用する最大数を計算するために、この数字を 4 で割ります。このパラメータは、要求の数を制限する他に、プロセスのスワッピングを制御するためにも使用されます。

データ型

符号付き整数

デフォルト

40

範囲

最小値は 1 です。最大値はシステムアーキテクチャーによって決まります。主に、コントローラやディスクの数、そしてディスクのスワップサイズなどの入出力サブシステムによります。

単位

入出力

動的か

いいえ

検査

なし

暗黙的制約

ページャからの入出力要求の最大数は、要求バッファーのリストのサイズによって制限されます。現在のサイズは 256 です。

どのような場合に変更するか

このパラメータはメモリーのページアウトを早くするために増やします。複数のスワップデバイスが構成されているか、またはスワップデバイスがストライプ化デバイスである場合、この値を増やすとメモリー不足の解消が早くなることがあります。既存の入出力サブシステムは、追加される入出力の負荷に対処できる必要があります。また、スワップパーティションとアプリケーションファイルが同じディスク上にある場合、スワップ入出力の増加はアプリケーションの入出力のパフォーマンスを低下させることがあります。

コミットレベル

変更の可能性あり

変更履歴

詳細は、maxpgio (Solaris 10 リリース)」を参照してください。