Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

nfs:nfs3_lookup_neg_cache

備考欄

NFS バージョン 3 でマウントされたファイルシステムに対して、ネガティブ名前キャッシュを使用するかどうかを制御します。このネガティブ名前キャッシュを使用すると、ルックアップされたファイル名が存在しない場合には、そのファイル名が記録されます。このキャッシュは、存在しないことがすでにわかっているファイル名のルックアップ要求が、ネットワークを介して行われないようにする目的で使用されます。

データ型

整数 (32 ビット)

デフォルト

1 (有効)

範囲

0 (無効)、1 (有効)

単位

ブール値

動的か

はい

検査

なし

どのような場合に変更するか

このキャッシュが正しく機能するためには、ネガティブエントリが使用前に厳密に検証されなければなりません。整合性機構は、読み取り専用でマウントされたファイルシステムに関しては多少緩和されています。これは、サーバー上のファイルシステムが変更されないか、変更されるにしてもそのペースが緩やかであり、クライアントへの伝達がゆっくりであっても支障はないと想定されているからです。この場合は、この整合性機構が通常の属性キャッシュ機構になります。

読み取り専用でクライアントにマウントされているファイルシステムがサーバーで変更されたら、その変更をクライアントでただちに見る必要ある場合は、このパラメータを使用してネガティブキャッシュを無効にします。

nfs:nfs_disable_rddir_cache パラメータを無効にする場合は、通常、このパラメータも無効にします。詳細は、nfs:nfs_disable_rddir_cacheを参照してください。

コミットレベル

変更の可能性あり