Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

nfs:nfs3_nra

備考欄

ファイルへの順次アクセスが検出されたときに NFS バージョン 3 クライアントによってキューに入れられる先読み操作の数を制御します。これらの先読み操作では、並行性が高まり、読み取りのスループットが向上します。個々の先読み要求は、通常、ファイルデータの 1 論理ブロックに対するものです。

データ型

整数 (32 ビット)

デフォルト

4

範囲

0 から 231 - 1

単位

論理ブロック(nfs:nfs3_bsizeを参照)

動的か

はい

検査

なし

どのような場合に変更するか

特定のファイルに対してある時点で存在する先読み要求の数を増やしたり、減らしたりする場合。たとえば、ネットワークの帯域幅が非常に狭い場合やクライアントのメモリーが少ない場合は、NFS クライアントによるネットワークの過負荷やシステムメモリーの使いすぎを防止するために、この値を減らすことができるかもしれません。または、広帯域幅のネットワークにおいて、クライアントとサーバーに十分なリソースがある場合は、この値を増やすことができるかもしれません。そうすることによって、使用可能なネットワーク帯域幅とクライアント / サーバーリソースをいっそう有効に活用できるようになります。

コミットレベル

変更の可能性あり

変更履歴

詳細は、nfs:nfs3_nra (Solaris 10)」を参照してください。