Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

適正でない値からの復元

値を変更する前に /etc/system ファイルのコピーを作成しておけば、不正な値を簡単に元の値に戻せます。次に例を示します。


# cp /etc/system /etc/system.good

/etc/system ファイルに指定した値が原因でシステムがブートできない状態になった場合は、次のコマンドでブートします。


ok boot -a

このコマンドを実行すると、ブートプロセスで使用する各ファイルの名前をシステムから要求されます。/etc/system ファイルの名前が要求されるまで Return キーを押して、デフォルトの値を適用します。Name of system file [/etc/system]: というプロンプトが表示されたら、正しい /etc/system ファイルの名前かまたは /dev/null を入力します。


Name of system file [/etc/system]: /etc/system.good

/dev/null を指定した場合は、このパスによってシステムは /dev/null から構成情報を読み取ろうとします。このファイルは空なので、システムはデフォルト値を使用することになります。システムがブートした後、/etc/system ファイルを修正できます。

システム回復については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。