Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

rpcmod:svc_default_max_same_xprt

備考欄

各トランスポート終端の要求を最大でいくつ処理したら、次のトランスポート終端に進むかを制御します。カーネル RPC では、サービススレッドのプールとトランスポート終端のプールが使用されます。個々のサービススレッドは、どのトランスポート終端からの要求でも処理できます。ただし、パフォーマンス上の理由により、次のトランスポート終端に進む前に各トランスポート終端の複数の要求が処理されます。このアプローチにより、不足を避け、パフォーマンス上の利点を得ることができます。

データ型

整数 (32 ビット)

デフォルト

8

範囲

0 から 231 - 1

単位

要求

動的か

はい。ただし、トランスポート終端を切り替える前に要求を最大でいくつ処理するかは、トランスポート終端がカーネル RPC サブシステムに構成されるときに設定されます。このパラメータへの変更は、新しいトランスポート終端だけに適用されます。つまり、既存のトランスポート終端には無効です。

検査

なし

どのような場合に変更するか

サービスが、NFS バージョン 2 の WRITE 要求を高速化するクラスタ化などのクライアントの動作を利用できるようにこのパラメータをチューニングすることができます。このパラメータの値を増やすことにより、サーバー側でクライアントの動作の利点をいっそう活用できる可能性があります。

コミットレベル

変更の可能性あり