Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

nfs:nfs4_max_transfer_size

備考欄

NFS バージョン 4 の READWRITEREADDIR、または READDIRPLUS 要求のデータ部分の最大サイズを制御します。このパラメータは、サーバーが返す要求の最大サイズとクライアントが生成する要求の最大サイズの両方を制御します。

データ型

整数 (32 ビット)

デフォルト

32, 768 (32K バイト)

範囲

0 から 231 - 1

単位

バイト

動的か

はい。ただし、このパラメータは、ファイルシステムごとにマウント時に設定されます。特定のファイルシステムに影響を与えるには、このパラメータを変更してからそのファイルシステムをアンマウントし、再びマウントします。

検査

ありません。しかし、サーバー側の最大転送サイズに 0 を設定すると、クライアントはおそらく、誤作動するか、単にサーバーに要求を送信しないかのどちらかになる可能性があります。

また、UDP トランスポート経由の NFS を使用する場合にも、転送サイズの最大値に制限があります。UDPの最大値については、nfs:nfs3_max_transfer_sizeを参照してください。

どのような場合に変更するか

ネットワークを介して送信するデータのサイズをチューニングする場合。通常、nfs:nfs4_bsize パラメータもこのパラメータの変更が反映されるように更新すべきです。

たとえば、転送サイズを 32K バイトより大きい値に増やす場合は、その値を反映させて nfs:nfs4_bsize を更新します。そうしないと、ネットワーク上で送信される要求のサイズは変わりません。詳細は、nfs:nfs4_bsizeを参照してください。

転送サイズをデフォルト値より小さくする場合は、mount コマンドの -wsize または -rsize オプションをファイルシステム単位で使用します。

コミットレベル

変更の可能性あり