この Solaris リリースでは、ndd コマンドで次のチューニング可能パラメータを設定する代わりに、 routeadm コマンドまたは ifconfig コマンドを使用して、IP 転送を有効にしたり無効にしたりするようになりました。
ip_forwarding
ip6_forwarding
xxx_forwarding
ndd コマンドの代わりに routeadm コマンドおよび ifconfig コマンドを使用して IP 転送を設定することによって、次の利点が得られます。
すべての設定値が再起動後も維持されます。
新しい ifconfig router および -router コマンドを /etc/hostname.interface ファイルに、インタフェースの初期設定時に実行される他の ifconfig コマンドとともに組み込むことができます。
システムのすべてのインタフェース上で IPv4 または IPv6 パケットを転送できるようにするには、次のコマンドを使用します。
# routeadm -e ipv4-forwarding |
# routeadm -e ipv6-forwarding |
システムのすべてのインタフェース上で IPv4 または IPv6 パケット転送を無効にするには、次のコマンドを使用します。
# routeadm -d ipv4-forwarding |
# routeadm -d ipv6-forwarding |
旧リリースの Solaris では、システムのすべてのインタフェース上で IPv4 または IPv6 パケットを転送できるようにする場合、次のように入力します。
# ndd -set /dev/ip ip_forwarding 1 |
# ndd -set /dev/ip ip6_forwarding 1 |
旧リリースの Solaris では、システムのすべてのインタフェース上で IPv4 または IPv6 パケット転送を無効にする場合、次のように入力します。
# ndd -set /dev/ip ip_forwarding 0 |
# ndd -set /dev/ip ip6_forwarding 0 |
特定の IPv4 インタフェースまたは IPv6 インタフェースで IP 転送を有効にするには、インタフェースに合わせて次のような構文を使用します。例として、bge0 インタフェースを使用します。
# ifconfig bge0 router |
# ifconfig bge0 inet6 router |
特定の IPv4 インタフェースまたは IPv6 インタフェースで IP 転送を無効にするには、インタフェースに合わせて次のような構文を使用します。例として、bge0 インタフェースを使用します。
# ifconfig bge0 -router |
# ifconfig bge0 inet6 -router |
これまで、特定のインタフェースで IP 転送を有効にするには、次のように入力していました。
# ndd -set /dev/ip bge0:ip_forwarding 1 |
# ndd -set /dev/ip bge0:ip_forwarding 1 |
これまで、特定のインタフェースで IP 転送を無効にするには、次のように入力していました。
# ndd -set /dev/ip ip_forwarding 0 |
# ndd -set /dev/ip ip6_forwarding 0 |
実行システム上で前のいずれかの routeadm 設定値を有効にする場合は、次のコマンドを使用します。
# routeadm -u |
詳細は、routeadm(1M) およびifconfig(1m) のマニュアルページを参照してください。