デスクトップシステムの設定で最後に行うことは、Solaris スマートカードを使用したデスクトップへのログインを有効にすることです。手順については、「スマートカードの使用を有効にするには (コマンド行)」を参照してください。
スマートカードを有効にすると、次の条件のどちらかに当てはまる場合には、dtlogin を使用してログインすることはできません。
適切なスマートカードを持っていない。
スマートカードが正しく構成されていない。
適切なスマートカードの構成の設定が完了する前にスマートカードを有効にする場合は、まずスマートカードを無効にします。次のスマートカードを無効にする手順を実行して、使用するスマートカードを設定できるようにします。
ssh または rlogin コマンドを使って、リモートからシステムにログインします。
スーパーユーザー (root) になります。
スマートカードの操作を無効にします。
# smartcard -c disable |
次の手順で、システムで Solaris スマートカードの使用を有効にします。そのシステムで承認されたスマートカードを使用する必要があります。また、そのシステムにログインするには、PIN の入力が必要な場合もあります。
スマートカードの操作に使用する各システム上でスーパーユーザーになります。
ocfserv デーモンが有効になっていることを確認します。
次のコマンドを入力すると、サービスの状態がわかります。
# svcs network/rpc/ocfserv |
スマートカードを変更する前に、ocfserv デーモンが有効になっていることを確認する必要があります。
(省略可能) 必要に応じて ocfserv デーモンを有効にします。
# svcadm enable network/rpc/ocfserv |
デスクトップを停止します。
# /etc/init.d/dtlogin stop |
Solaris スマートカードの操作を有効にします。
# smartcard -c enable |
デスクトップを再起動します。
# /etc/init.d/dtlogin start |
スマートカードによるログインができるように CDE を構成すると、/etc/pam.conf が変更され、pam_smartcard が取り込まれます。たとえば、smartcard -c enable を実行すると、次の行が dtlogin と dtsession の auth スタックの先頭に挿入されます。
dtlogin auth requisite pam_smartcard.so dtsession auth requisite pam_smartcard.so |