この章では、カードリーダーを追加したり取り外したりする手順を説明します。
この節では、次の手順を説明します。
詳細は、smartcard(1M) のマニュアルページを参照してください。
Solaris スマートカードは、内蔵カードリーダーをサポートしており、IFD ハンドラを使用してカードリーダーを構成します。次の手順を実行して、コマンド行から内蔵カードリーダーを追加します。
ocfserv デーモンが有効になっていることを確認します。
次のコマンドを入力すると、サービスの状態がわかります。
% svcs network/rpc/ocfserv |
スマートカードを変更する前に、ocfserv デーモンが有効になっていることを確認する必要があります。
(省略可能) 必要に応じて、スーパーユーザーでログインし、ocfserv デーモンを有効にします。
# svcadm enable network/rpc/ocfserv |
Sun 内蔵カードリーダーは、たとえば次のようなコマンドを、1 行で入力して追加します。
# smartcard -c admin -t terminal -H /usr/lib/smartcard/ifdh_scmi2c.so -x add -d /dev/scmi2c0 -r MyInternalReader -n SunISCRI |
OCF 属性の表示または変更を指定します。
カードリーダーの構成を指定します。
カードリーダーの追加を指定します。
カードリーダーが取り付けられるデバイスポートを指定します。たとえば、/dev/scmi2cn で、 n はシステム上の n 番目の Sun 内蔵カードリーダーです。現行のシステムでは複数の内蔵カードリーダーを取り付けることはできないので、選択できるのは /dev/scmi2c0 だけです。
Sun 内蔵カードリーダーの一意な名前を指定します。
Sun 内蔵カードリーダーのモデル名を指定します。
ocfserv を再起動します。
# svcadm restart network/rpc/ocfserv |
次に SmartCard Console を使用するか smartcard コマンドを実行したときに、ocfserv プロセスが再起動されます。
次の手順を実行して、Solaris Smartcard Console から内蔵カードリーダーを追加します。この作業を実行するには、スーパーユーザーである必要があります。
ocfserv デーモンが有効になっていることを確認します。
次のコマンドを入力すると、サービスの状態がわかります。
% svcs network/rpc/ocfserv |
スマートカードを変更する前に、ocfserv デーモンが有効になっていることを確認する必要があります。
(省略可能) 必要に応じて、スーパーユーザーでログインし、ocfserv デーモンを有効にします。
# svcadm enable network/rpc/ocfserv |
Solaris SmartCard Console を起動します。
コマンド行から sdtsmartcardadmin を実行するか、「ワークスペース (Workspace)」メニューから sdtsmartcardadmin を選択します。
ナビゲーション区画の「カードリーダー」をクリックします。
コンソール区画で「カードリーダーを追加 (Add Reader)」をダブルクリックします。
「カードリーダーを追加 (Add Reader)」ダイアログボックスが表示されます。
「IFD カード端末 Reader」を選択し、「了解 (OK)」をクリックします。
カードリーダー: 「基本構成 (Basic Configuration)」タブが選択された状態で、「IFDTerminal」ダイアログボックスが表示されます。
「デバイスポート」プルダウンメニューから /dev/scmi2c0 を選択します。
このポートは、内蔵カードリーダーで使用するためのものです。
「IFD ハンドラー」フィールドで IFD ハンドラの場所を入力します。
IFD ハンドラのフルパスを入力します。内蔵カードリーダーの IFD ハンドラは、/usr/lib/smartcard/ifdh_scmi2c.so にあります。
「適用 (Apply)」または「了解 (OK)」をクリックします。
「IFD Terminal」 がコンソール区画に表示されます。ダイアログボックスが表示され、操作を完了するには OCF サーバーを再起動する必要があることが示されます。
内蔵カードリーダーを追加するには、「OCF を再起動する」をクリックします。
OCF が終了または再起動されるまで、内蔵カードリーダーは追加されません。
OCF をすぐに再起動しない場合は、OCF をコマンド行から再起動して内蔵カードリーダーを追加する必要があります。
# svcadm restart network/rpc/ocfserv |
次に SmartCard Console を起動するか smartcard コマンドを実行したときに、ocfserv プロセスが再起動されます。
スマートカードが不要になったとき、あるいはカードリーダーを別のシステムに移動するときに、外付けカードリーダーをシステムから取り外す必要があります。カードリーダーデバイスを取り外す前に、カードリーダーを論理的にも削除する必要があります。次の手順を参照してください。
ocfserv デーモンが有効になっていることを確認します。
次のコマンドを入力すると、サービスの状態がわかります。
% svcs network/rpc/ocfserv |
スマートカードを変更する前に、ocfserv デーモンが有効になっていることを確認する必要があります。
(省略可能) 必要に応じて、スーパーユーザーでログインし、ocfserv デーモンを有効にします。
# svcadm enable network/rpc/ocfserv |
コンソール区画で、削除したいカードリーダーを選択します。
「アクション (Action)」メニューから「ターミナルを削除 (Remove Terminal)」を選択します。
「了解」をクリックします。
ダイアログボックスが表示され、そのカードリーダーを削除することを確認されます。
「了解」をクリックします。
ダイアログボックスが表示され、操作を完了するには OCF サーバーを再起動する必要があることが示されます。
「OCF を再起動する」または「OCF を再起動しない」をクリックします。
IFD ハンドラは OCF が再起動されるまで削除されません。次に SmartCard Console を起動するか smartcard コマンドを実行したときに、ocfserv プロセスが再起動されます。コマンド行からは明示的に OCF を再起動することができます。
ocfserv デーモンが有効になっていることを確認します。
次のコマンドを入力すると、サービスの状態がわかります。
% svcs network/rpc/ocfserv |
スマートカードを変更する前に、ocfserv デーモンが有効になっていることを確認する必要があります。
(省略可能) 必要に応じて、スーパーユーザーでログインし、ocfserv デーモンを有効にします。
# svcadm enable network/rpc/ocfserv |
# smartcard -c admin -t terminal -r user_friendly_reader_name -x delete |
(省略可能) 外付けカードリーダーをポートから取り外します。
ocfserv を再起動します。
# svcadm restart network/rpc/ocfserv |
次に SmartCard Console を使用するか smartcard コマンドを実行したときに、ocfserv プロセスが再起動されます。