Solaris のシステム管理 (基本編)

ProcedureOracle Solaris 10 にディスクレスクライアントを追加するための準備方法

smosservice add コマンドを使用して OS サービスを追加する場合は、サポートする各ディスクレスクライアントプラットフォームのプラットフォーム、メディアパス、およびクラスタ (またはソフトウェアグループ) を指定する必要があります。

始める前に

サポートしているリリースが、OS サービスに指定されたシステム上で実行されていることを確認します。さらに、OS サーバーリリースとディスクレスクライアントリリースの組み合わせがサポートされていることも確認します。詳細は、「OS サーバーおよびディスクレスクライアントのサポート情報」を参照してください。

  1. 次の形式で使用されるディスクレスクライアントプラットフォームを識別します。

    instruction-set.machine-class.Solaris- version

    次に例を示します。

    sparc.sun4u.Solaris_10

    次に、利用できるプラットフォームのオプションを示します。

    instruction-set

    machine-class

    Solaris_version

    sparc 

    sun4v 

    sun4c、sun4d、sun4m、sun4u 

    Solaris 10 1/06 OS 以降 

    Solaris_10、Solaris_9、および Solaris_8 

    i386 

    i86pc 

    Solaris_10、Solaris_9、および Solaris_8 


    注 –

    sun-4c アーキテクチャーは、Solaris 8、Solaris 9、Oracle Solaris 10 の各リリースではサポートされていません。sun-4d アーキテクチャーは、Solaris 9、Oracle Solaris 10 の各リリースではサポートされていません。sun-4m アーキテクチャーは、Oracle Solaris OS ではサポートされていません。


  2. メディアパスを特定します。

    メディアパスは、ディスクレスクライアントにインストールする OS を含むディスクイメージのフルパスです。

    一部の Oracle Solaris リリースでは、OS は複数の CD で提供されます。 ただし、smosservice コマンドでは、複数の CD から OS を読み込むことはできません。続く手順で説明するように、Solaris ソフトウェア CD (とオプションの Language CD)、または DVD 上のスクリプトを実行する必要があります。


    注 –

    この Oracle Solaris リリースでは、ソフトウェアは DVD のみで提供されます。.


  3. サーバー上にインストールイメージを作成します。

    インストールサーバーの設定方法については、『Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (ネットワークインストール)』を参照してください。

  4. CD または DVD イメージから必要な OS サービスを読み込みます。

    実行している Oracle Solaris リリースで、OS が複数の CD で提供されている場合は、次のいずれかのスクリプトを使用します。

    • CD 1 – /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Tools/setup_install_server

    • その他の Solaris Software CD – /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Tools/add_to_install_server

    • Language CD – /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Tools/add_to_install_server

    たとえば、ローカルに接続された CD-ROM デバイス上の Oracle Solaris SOFTWARE - 1 CD から setup_install_server スクリプトを使用する場合は、次のような構文になります。


    # mkdir /export/install/sparc_10
    # cd /cd_mount_point/Solaris_10/Tools
    # ./setup_install_server /export/install/sparc_10
    
  5. ディスクに Oracle Solaris CD または DVD イメージをインストールしたあと、ディスクのメディアパスを指定します。次に例を示します。


    /export/install/sparc_10
  6. OS サービスを追加するときに SUNWCXall クラスタを特定します。

    同じシステム上で同じ OS が動作しているディスクレスクライアントには、同じクラスタを使用する必要があります。

    たとえば、次の Solaris 9 ディスクレスクライアントについて考えてみましょう。

    • sparc.sun4m.Solaris_9

    • sparc.sun4u.Solaris_9

    sun4u および sun4m システムでは SUNWCXall クラスタを要求するため、これらのディスクレスクライアントをセットアップするには、各ディスクレスクライアントに SUNWCXall クラスタを指定する必要があります。また、同じシステム上で同じオペレーティングリリース (この例では Solaris_9) が動作しているディスクレスクライアントには、同じクラスタを使用する必要があります。


    注 –

    sun4u システム、または 8 ビットの高速カラーメモリーフレームバッファー (cgsix) が搭載されたシステムを使用している場合には、クラスタに必ず SUNWCXall を指定してください。