Solaris のシステム管理 (基本編)

ProcedureSPARC: カーネルデバッガ (kmdb) を使ってシステムをブートする方法

この手順では、カーネルデバッガ (kmdb) を読み込むための基本的な操作を示します。詳細は、『Oracle Solaris モジューラデバッガ』を参照してください。


注 –

システムを対話式でデバッグする時間がない場合は、-d オプションを指定して reboot コマンドと halt コマンドを使用します。-d オプションを指定して halt コマンドを実行するには、実行後にシステムを手動でリブートする必要があります。これに対し、reboot コマンドを使用した場合、システムは自動的にブートします。詳細は、reboot(1m) のマニュアルページを参照してください。


  1. システムを停止します。これにより、ok プロンプトが表示されます。

    システムを正常に停止するには、/usr/sbin/halt コマンドを使用します。

  2. boot kmdb または boot -k のどちらかを入力して、カーネルデバッガの読み込みを要求します。Return キーを押します。

  3. カーネルデバッガを入力します。

    デバッガを入力するための方法は、システムのアクセスに使用するコンソールのタイプによって異なります。

    • ローカル接続されたキーボードを使用している場合は、キーボードのタイプに応じて Stop + A または L1 + A キーを押してください。

    • シリアルコンソールを使用している場合は、使用中のシリアルコンソールのタイプに適した方法でブレークを送信します。

    カーネルデバッガを初めて入力したときに、ウェルカムメッセージが表示されます。


    Rebooting with command: kadb
    Boot device: /iommu/sbus/espdma@4,800000/esp@4,8800000/sd@3,0
    .
    .
    .

例 14–5 SPARC: システムをカーネルデバッガ (kmdb) でブートする


ok boot kmdb
Resetting...

Executing last command: boot kmdb -d
Boot device: /pci@1f,0/ide@d/disk@0,0:a File and args: kmdb -d
Loading kmdb...