Solaris のシステム管理 (基本編)

ProcedureSMF プロファイルを作成する方法

プロファイルとは、SMF サービスの一覧とそれぞれを有効にするかどうかを示す XML ファイルのことです。プロファイルは、多くのサービスを一度に有効または無効にするために使用されます。すべてのサービスをプロファイルに含める必要はありません。効果的なプロファイルを作成するには、各プロファイルには有効または無効にする必要のあるサービスだけを含めるようにします。

  1. プロファイルを作成します。

    この例では、svccfg コマンドを使用して、現在のシステムで有効になっているサービスと無効になっているサービスを反映するプロファイルを作成します。代わりに、既存のプロファイルのコピーを作成し、それを編集することもできます。


    # svccfg extract> profile.xml
    

    Oracle Solaris JumpStart を使用する場合、同一のシステムが多数ある場合、またはあとで復元できるようにシステムの設定のアーカイブを作成する場合は、この手順を使用して単一の SMF プロファイルを作成することができます。

  2. profile.xml ファイルを編集して、必要な変更を加えます。

    1. service_bundle 宣言内のプロファイルの名前を変更します。

      この例では、profile という名前に変更しています。


      # cat profile.xml
        ...
      <service_bundle type=`profile` name=`profile`
          xmIns::xi='http://www.w3.org/2003/XInclude'
        ...
    2. このプロファイルで管理すべきでないサービスをすべて削除します。

      各サービスについて、サービスを説明する 3 行を削除します。各サービスの説明は、<service で始まり、</service で終わります。この例は、LDAP クライアントサービスの行を示しています。


      # cat profile.xml
       ...
       <service name='network/ldap/client' version='1' type='service'>
               <instance  name='default' enabled='true'/>
       </service>
    3. このプロファイルで管理すべきサービスをすべて追加します。

      上記の 3 行の構文を使用して各サービスを定義する必要があります。

    4. 必要に応じて、選択したサービスの enabled フラグを変更します。

      この例では、sendmail サービスを無効にしています。


      # cat profile.xml
        ...
        <service  name='network/smtp' version='1' type='service'>
          <instance  name='sendmail' enabled='false'/>
        </service>
        ...
  3. 必要に応じて、この新しいプロファイルを適用します。

    手順については、「SMF プロファイルを適用する方法」を参照してください。