Solaris のシステム管理 (基本編)

Java Web Console の内部パスワードを変更する

Solaris 10 11/06 リリース以降、コンソールではいくつかの内部ユーザー名とパスワードが使用されます。コンソールの内部ユーザー名とパスワードは、コンソールのフレームワークでのみ使用され、ユーザーやシステム管理者が直接使用することはありません。ただし、パスワードが知られると、悪意のあるユーザーがコンソールアプリケーションに干渉する可能性があります。そのようなセキュリティー侵入の可能性を低減するために、パスワードを変更するようにしてください。新しいパスワードはソフトウェアの内部で使用されるため、ユーザーがパスワードを覚える必要はありません。

Procedureコンソールの内部パスワードを変更する方法

パスワードは、管理パスワード、キーストアパスワード、およびトラストストアパスワードと呼ばれます。デフォルトの初期値を知らなくてもパスワードを変更することができます。この手順では、3 つのパスワードすべてを個別のコマンドで変更する方法について説明します。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 管理パスワードを変更します。


    # wcadmin password -a
    

    新しいパスワードを 2 回入力するよう求められます。パスワードは 8 文字から 32 文字で指定してください。

  3. キーストアパスワードを変更します。


    # wcadmin password -k
    

    新しいパスワードを 2 回入力するよう求められます。パスワードは 8 文字から 32 文字で指定してください。

  4. トラストストアパスワードを変更します。


    # wcadmin password -t
    

    新しいパスワードを 2 回入力するよう求められます。パスワードは 8 文字から 32 文字で指定してください。