Solaris 10 11/06 リリース以降、コンソールではいくつかの内部ユーザー名とパスワードが使用されます。コンソールの内部ユーザー名とパスワードは、コンソールのフレームワークでのみ使用され、ユーザーやシステム管理者が直接使用することはありません。ただし、パスワードが知られると、悪意のあるユーザーがコンソールアプリケーションに干渉する可能性があります。そのようなセキュリティー侵入の可能性を低減するために、パスワードを変更するようにしてください。新しいパスワードはソフトウェアの内部で使用されるため、ユーザーがパスワードを覚える必要はありません。
パスワードは、管理パスワード、キーストアパスワード、およびトラストストアパスワードと呼ばれます。デフォルトの初期値を知らなくてもパスワードを変更することができます。この手順では、3 つのパスワードすべてを個別のコマンドで変更する方法について説明します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
管理パスワードを変更します。
# wcadmin password -a |
新しいパスワードを 2 回入力するよう求められます。パスワードは 8 文字から 32 文字で指定してください。
キーストアパスワードを変更します。
# wcadmin password -k |
新しいパスワードを 2 回入力するよう求められます。パスワードは 8 文字から 32 文字で指定してください。
トラストストアパスワードを変更します。
# wcadmin password -t |
新しいパスワードを 2 回入力するよう求められます。パスワードは 8 文字から 32 文字で指定してください。