次の用語は、パッチ管理に関する各章で使用されているものです。
パッチをシステムにインストールすること。
パッチをシステムから削除すること。
パッチを適用したときに作成されるデータ。そのパッチを削除 (バックアウト) した場合に、システムを元の状態に戻せるようにするためのデータ。
バックアウトデータが格納されるディレクトリ。デフォルトでは、パッチによってインストールされた各パッケージの save ディレクトリです。
下記のパッチの依存関係を参照してください。
電子署名の 1 つ。署名が適用されたあとに、ドキュメントが変更されてないことを保証するために使用されます。
パッチソース (Sun パッチサーバーなど) の 1 つ以上のパッチを、それらの適用先のシステムにコピーすること。
パッチソースからダウンロードされたパッチが格納されるディレクトリ。このディレクトリに格納されたパッチがシステムに適用されます。デフォルトの場所は /var/sadm/spool。
署名付きパッチを適用しようとするときに照会される証明書と鍵のリポジトリ。
非標準パッチは、patchadd コマンドを使ってインストールすることができません。非標準パッチは通常、パッケージ形式で提供されないファームウェアやソフトウェアアプリケーションの修正を提供するために使用されますが、こうしたパッチはその README ファイル内で指定された手順に従ってインストールする必要があります。
一連のパッチを適用しやすいようにソートすること。
システムに配布してインストールするためのソフトウェア製品の形式。定義済みフォーマットによるファイルとディレクトリの集まり。
既存の問題を訂正したり特定の機能を導入するためのソフトウェア更新。
システムに適したパッチを判断するためにシステムを検査する方式。
あるパッチが、システム上に存在するほかのパッチと依存関係を持っていること。1 つ以上のパッチと依存関係を持っているパッチを適用するには、依存関係を持つパッチがシステムにすでに適用されている必要があります。
一意の英数字の文字列。パッチのベース番号、ハイフン (-)、パッチの改訂バージョン番号を表す数字で構成されます。
まれに、2 つのパッチが同じシステム上で共存できないこと。この問題は、パッチの相互関係で、各パッチが互いに互換性を持っていないために発生します。適用しようとするパッチがシステムに適用済みのパッチと互換性を持っていない場合には、適用済みのパッチを最初に削除する必要があります。適用済みのパッチを削除すれば、新しいパッチを適用できます。
パッチの一覧が含まれるファイル。各行にパッチ ID が付いています。パッチ一覧は、パッチ操作を実行するときに使用されます。パッチ一覧は、システムの解析またはユーザー入力に基づいて生成されます。
パッチ一覧の各行は 2 つの列で構成されています。第 1 列はパッチ ID、第 2 列はパッチの機能説明です。
あるパッチが別のパッチを置き換える際、古いパッチを廃棄すること。古いパッチがシステムに適用されていない場合も含まれます。あるパッチによって 1 つ以上のパッチが廃棄されると、それらの古いパッチは完全に置き換えられます。新しいパッチを適用する前に、古いパッチが適用されている必要はありません。
パッチ解析の結果をもとに、システムによって使用される適切なパッチソースを取得するためのサーバー。
有効なデジタル署名によって署名されたパッチ。署名付きパッチでは、署名のないパッチに比べて高いセキュリティーが保証されます。パッチがシステムに適用される前に、パッチのデジタル署名が検証されます。有効なデジタル署名は、署名が適用された以降にパッチの変更が行われていないことを保証します。署名付きパッチは、Java Archive (JAR) 形式のファイルに格納されます。
既存の問題を訂正したり特定の機能を導入するために適用する、ソフトウェアへの変更。
シングルユーザーモードでインストールする必要があることを示すプロパティーを含むパッチ。また、適用後にシステムを再起動する必要のあるパッチは、「特殊処理要件」を持つパッチ、と呼ばれます。
Oracle Solaris パッチ仕様に準拠したパッチ。patchadd コマンドを使ってインストールできます。非標準パッチは、patchadd コマンドを使ってインストールすることができません
パッチ、パッチ情報、およびパッチクラスタへのアクセスを提供するパッチポータル Web サイト。詳細は、http://sunsolve.sun.com を参照してください。
デジタル署名を使用して署名されていないパッチ。
システムをインターネットに接続するために使用されるサーバー。システムからインターネットに直接接続することはできず、必ず Web プロキシを使用して接続を確立します。