スタンドアロンシステムをシャットダウンする必要がある場合は、次の手順を実行します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
システムをシャットダウンします。
# init 5 |
詳細は、init(1M) のマニュアルページを参照してください。
別の方法として、uadmin コマンドを使ってシステムをシャットダウンすることもできます。
# uadmin 2 0 |
Solaris 10 6/06 以降のリリースが稼働する x86 システムを使用する場合、電源ボタンを押して離すことで、システムの正常なシャットダウンの開始とシステムの電源切断を行えます。
この機能は、init 5 コマンドを使ってシステムをシャットダウンするのと同等です。詳細については、「システムのシャットダウンとブートに関する新機能」を参照してください。
次の表を使用して、システムが init コマンドで指定した実行レベルに移行したことを確認します。
指定した実行レベル |
SPARC システムのプロンプト |
x86 システムのプロンプト |
---|---|---|
S (シングルユーザーレベル) |
# |
# |
2 (マルチユーザーレベル) |
# |
# |
0 (電源切断レベル) |
ok または > |
Press any key to reboot |
3 (NFS リソースを共有できるマルチユーザーレベル) |
hostname console login: |
hostname console login: |
# uadmin 2 0 syncing file systems... done Program terminated |
次の例では、init コマンドを使用して、x86 スタンドアロンシステムを、電源を安全に落とせるレベルにします。
# init 0 # INIT: New run level: 0 The system is coming down. Please wait. . . . The system is down. syncing file systems... [11] [10] [3] done Press any key to reboot |
システムを実行レベル 0 にしてすべてのデバイスの電源を落とす場合は、「すべてのデバイスの電源を落とす方法」を参照してください。
次の例では、init コマンドを使用して、SPARC スタンドアロンシステムを実行レベル S (シングルユーザーレベル) にしています。
# init s # INIT: New run level: S The system is coming down for administration. Please wait. Unmounting remote filesystems: /vol nfs done. Print services stopped. syslogd: going down on signal 15 Killing user processes: done. SINGLE USER MODE Root password for system maintenance (control-d to bypass): xxxxxx single-user privilege assigned to /dev/console. Entering System Maintenance Mode # |
システムをシャットダウンした理由にかかわらず、すべてのファイルリソースが利用可能かつユーザーがログイン可能な、実行レベル 3 にシステムが戻ることを想定しているでしょう。システムをマルチユーザーレベルに戻す手順については、第 12 章Oracle Solaris システムのブート (手順)を参照してください。