Oracle Solaris オペレーティングシステムの管理用アプリケーションは「ツール」と呼ばれます。これらのツールは「ツールボックス」というコレクションに格納されます。ツールボックスは、ローカルサーバー (コンソールがある場所) にもリモートマシンにも配置できます。
ツールボックスエディタで次の操作が可能です。
新しいツールボックスの追加
既存のツールボックスへのツールの追加
ツールボックスの範囲の変更
たとえば、このツールを使ってドメインをローカルファイルからネームサービスに変更できます。
ツールボックスエディタは、通常のユーザーとして起動できます。ただし、変更を加えたり、変更内容をデフォルトのコンソールツールボックス /var/sadm/smc/toolboxes に保存する場合は、root としてツールボックスエディタを起動する必要があります。
ツールボックスエディタを起動します。
# /usr/sadm/bin/smc edit & |
「ツールボックス」メニューから「開く」を選択します。
「ツールボックス」ウィンドウで「このコンピュータ」を選択します。
「開く」をクリックします。
「このコンピュータ」ツールボックスが開きます。
ナビゲーション区画で、もう一度「このコンピュータ」アイコンを選択します。
「アクション」メニューから「フォルダを追加」を選択します。
「フォルダウィザード」を使用して、ネームサービス環境用の新しいツールボックスを追加します。
名前 (Name) と説明 (Description) – 「名前 (Full Name)」ウィンドウに名前を入力して、「次へ」をクリックします。
たとえば、NIS 環境なら「NIS tools」と入力します。
「説明」ウィンドウに説明を入力して、「次へ」をクリックします。
たとえば、「tools for NIS environment」と入力します。
アイコン – アイコンのデフォルト値を使用して、「次へ」をクリックします。
管理範囲 (Management Scope) –「上書き (Override)」を選択します。
「管理範囲」プルダウンメニューでネームサービス u を選択します。
必要に応じて、ネームサービスのマスター名を「サーバー」フィールドに追加します。
「ドメイン」フィールドに、サーバーによって管理されるドメインを追加します。
「完了」をクリックします。
左側のナビゲーション区画に新しいツールボックスが表示されます。
新しいツールボックスのアイコンを選択し、「ツールボックス」メニューから「別名保存」を選択します。
「ローカルツールボックス」ファイル名ダイアログで、ツールボックスのパス名を入力します。
接尾辞 .tbx を使用します。
/var/sadm/smc/toolboxes/this_computer/toolbox-name.tbx |
「Save」をクリックします。
コンソールウィンドウのナビゲーション区画に新しいツールボックスが表示されます。
ネームサービスツールボックスを作成し終わったら、その中にネームサービスを入れることができます。詳細は、「ツールボックスにツールを追加する方法」を参照してください。