Solaris のシステム管理 (基本編)

Oracle Solaris インストール GUI によるソフトウェアの追加

この節では、Oracle Solaris OS がすでにインストールされているシステムに、Oracle Solaris インストール GUI を使ってソフトウェアを追加する方法を説明します。インストール GUI では、Oracle Solaris を最初にインストールしたときにインストール対象から外したソフトウェアグループのコンポーネントだけをインストールします。OS のインストールまたはアップグレード後に別のソフトウェアグループにアップグレードすることはできません。

ProcedureOracle Solaris インストール GUI プログラムを使ってソフトウェアをインストールする方法


注 –

この手順では、システムがボリューム管理 (vold) を実行しているものとします。システムがボリューム管理を実行していない場合は、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』の第 3 章「リムーバブルメディアへのアクセス (手順)」を参照してください。この章では、ボリューム管理を使用しないでリムーバブルメディアにアクセスする方法について説明しています。


  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. OS のインストールを CD、DVD、ネットワークのどこから行うかによって、次のいずれかの操作を実行します。

    • CD を使用するリリースを実行する場合は、CD を CD-ROM ドライブに挿入します。

      Solaris 10 LANGUAGES CD を挿入すると、インストール GUI が自動的に起動します。手順 5 に進みます。


      注 –

      この Oracle Solaris リリースでは、ソフトウェアは DVD のみで配布されます。


    • DVD からインストールする場合は、DVD-ROM ドライブに DVD を挿入します。

    • ネットワークからインストールする場合は、インストールするソフトウェアのネットイメージを見つけます。

  3. Oracle Solaris インストール GUI インストーラが見つかるまで、ディレクトリを変更します。

    Oracle Solaris インストール GUI インストーラは、CD や DVD 上のさまざまなディレクトリにあります。

    • Oracle Solaris 10 SOFTWARE CD または DVD。

    • Oracle Solaris 10 Documentation DVD。

    • Oracle Solaris 10 LANGUAGES CD。この CD を挿入すると、Solaris インストール GUI が自動的に起動されます。

  4. 指示に従って、ソフトウェアをインストールします。

    • コマンド行から次のコマンドを入力します。


       % ./installer [options]
      -nodisplay

      GUI を使用しないでインストーラを実行します。

      -noconsole

      対話式のテキストコンソールデバイスを使用しないで実行します。ソフトウェアをインストールするための UNIX スクリプトに installer コマンドを組み込んだときは、このオプションを -nodisplay オプションと合わせて使用します。

    • ファイルマネージャから、「インストール (Installer)」をダブルクリックします。

      「インストール (Installer)」ウィンドウが表示され、続いて「installation GUI」ダイアログボックスが表示されます。

  5. 画面の指示に従ってソフトウェアをインストールします。

  6. ソフトウェアの追加が終わったら、「終了 (Exit)」をクリックします。

    インストール GUI が終了します。