Solaris のシステム管理 (基本編)

ロケール変数

LANGLC の各環境変数は、ロケール固有の変換と表記をシェルに指定します。指定できる変換と表記には、時間帯や照合順序、および日付、時間、通貨、番号の書式などがあります。さらに、ユーザー初期設定ファイルで stty コマンドを使って、端末のセッションが複数バイト文字をサポートするかどうかを指定できます。

LANG 変数は、ロケールのすべての変換と表記を設定します。ロケールの各種の設定を個別に行うには、次の LC 変数を使用します。 LC_COLLATELC_CTYPELC_MESSAGESLC_NUMERICLC_MONETARY、および LC_TIME です。

次の表に、LANGLC 環境変数の値の一部を示します。

表 4–21 LANGLC 変数の値

値 

ロケール 

de_DE.ISO8859-1

ドイツ語

en_US.UTF-8

米国英語 (UTF-8)

es_ES.ISO8859-1

スペイン語

fr_FR.ISO8859-1

フランス語

it_IT.ISO8859-1

イタリア語

ja_JP.eucJP

日本語 (EUC)

ko_KR.EUC

韓国語 (EUC)

sv_SE.ISO8859-1

スウェーデン語

zh_CN.EUC

簡体字中国語 (EUC)

zh_TW.EUC

繁体字中国語 (EUC)

サポートされるロケールの詳細については、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。


例 4–1 LANG 変数によるロケールの設定

次の例は、LANG 環境変数を使ってロケールを設定する方法を示しています。C シェルユーザー初期設定ファイルでは、次の行を追加してください。


setenv LANG de_DE.ISO8859-1

Bourne シェルまたは Korn シェルユーザー初期設定ファイルでは、次の行を追加してください。


LANG=de_DE.ISO8859-1; export LANG