ユーザーのホームディレクトリを共有するには、次の手順を実行します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
次のように入力して、mountd デーモンが動作していることを確認します。
このリリースでは、mountd デーモンは NFS サーバーサービスの一環として起動されます。mountd デーモンが動作しているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# svcs network/nfs/server STATE STIME FMRI online Aug_26 svc:/network/nfs/server:default |
mountd デーモンが動作していない場合は、mountd デーモンを起動します。
# svcadm network/nfs/server |
システム上で共有されているファイルシステムをリスト表示します。
# share |
ユーザーのホームディレクトリを含むファイルシステムがすでに共有されているかどうかによって、次のいずれかの手順を選択します。
ユーザーのホームディレクトリがすでに共有されている場合、手順 8 へ進みます。
ユーザーのホームディレクトリが共有されていない場合、手順 6 へ進みます。
/etc/dfs/dfstab ファイルを編集し、次の行を追加します。
share -F nfs /file-system |
/file-system は、共有するユーザーのホームディレクトリを含むファイルシステムです。慣例上、このファイルシステムは /export/home になります。
/etc/dfs/dfstab ファイルで指定されたファイルシステムを共有します。
# shareall -F nfs |
このコマンドは、/etc/dfs/dfstab ファイルにある share コマンドをすべて実行するので、システムをリブートする必要はありません。
ユーザーのホームディレクトリが共有されていることを確認します。
# share |
次の例は、/export/home ディレクトリの共有方法を示しています。
# svcs network/nfs/server # svcadm network/nfs/server # share # vi /etc/dfs/dfstab (The line share -F nfs /export/home is added.) # shareall -F nfs # share - /usr/dist ro "" - /export/home/user-name rw "" |
ユーザーのホームディレクトリがユーザーのシステム上にない場合、それが配置されているシステムから、ユーザーのホームディレクトリをマウントしなければなりません。詳細な手順については、「ユーザーのホームディレクトリをマウントする方法」を参照してください。