ttymon のコンソール管理は、SMF で管理されるようになりました。svccfg コマンドを使用し、ttymon システムコンソールのプロパティーを設定します。今後も sacadm コマンドを使用して ttymon ポートモニターを追加、表示、削除、終了、起動、あるいは有効または無効にすることができます。
この手順では、svccfg コマンドを使用してコンソールの端末タイプを変更する方法を説明します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
svccfg コマンドを実行して、変更するサービスインスタンスのプロパティーを設定します。
# svccfg -s console-login setprop ttymon/terminal_type = "xterm" |
「xterm」とは、使用する端末タイプの例です。
(省略可能) サービスインスタンスを再起動します。
# svcadm restart svc:/system/console-login:default |
サービスインスタンスを即座に再起動する場合は、コンソールからログアウトされます。サービスインスタンスを即座に再起動しない場合は、プロパティーの変更は、次回ログイン時にコンソールのプロンプトで適用されます。
次の手順では、ttymon コンソールの端末でボーレート速度を設定する方法を示します。x86 ベースのシステムでのコンソール速度のサポートは、特定のプラットフォームに依存します。
SPARC ベースのシステムには、次のコンソール速度がサポートされています。
9600 bps
19200 bps
38400 bps
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
システムタイプに適したボーレート速度を設定するには eeprom コマンドを使用します。
# eeprom ttya-mode=baud-rate,8,n,1,- |
たとえば、x86 ベースのシステムのコンソールのボーレート速度を 38400 に変更するには、次のように入力します。
# eeprom ttya-mode=38400,8,n,1,- |
/etc/ttydefs ファイルのコンソール行を次のように変更します。
console baud-rate hupcl opost onlcr:baud-rate::console |
システムのタイプに合わせて、次の追加変更を行います。
これらの変更はプラットフォームに依存することに注意してください。
SPARC ベースのシステム: /kernel/drv/options.conf ファイルでボーレート速度を変更します。
ボーレートを 9600 に変更するには、次のコマンドを使用します。
# 9600 :bd: ttymodes="2502:1805:bd:8a3b:3:1c:7f:15:4:0:0:0:11:13:1a:19:12:f:17:16"; |
ボーレート速度を 19200 に変更するには、次のコマンドを使用します。
# 19200 :be: ttymodes="2502:1805:be:8a3b:3:1c:7f:15:4:0:0:0:11:13:1a:19:12:f:17:16"; |
ボーレート速度を 38400 に変更するには、次のコマンドを使用します。
# 38400 :bf: ttymodes="2502:1805:bf:8a3b:3:1c:7f:15:4:0:0:0:11:13:1a:19:12:f:17:16"; |
x86 ベースのシステム: BIOS のシリアル切り替えが有効である場合にコンソール速度を変更します。コンソール速度を変更する方法は、プラットフォームに依存します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# sacadm -a -p mbmon -t ttymon -c /usr/lib/saf/ttymon -v `ttyadm -V` -y "TTY Ports a & b" |
ポートモニター追加用のオプションを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。
ポートモニタータイプを ttymon として指定します。
ポートモニターを起動するのに使用するコマンド文字列を定義します。
ポートモニターのバージョン番号を指定します。
ポートモニターのインスタンスを説明するコメントを定義します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
ttymon ポートモニターの状態を表示します。
# sacadm -l -p mbmon |
ポートモニター状態表示用のフラグを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。
この例では、mbmon と呼ばれるポートモニターを表示する方法を示します。
# sacadm -l -p mbmon PMTAG PMTYPE FLGS RCNT STATUS COMMAND mbmon ttymon - 0 STARTING /usr/lib/saf/ttymon #TTY Ports a & b |
ポートモニター名が mbmon であることを示します。
ポートモニターのタイプが ttymon であることを示します。
次のフラグが設定されているかどうかを示します。
新しいポートモニターを有効にしません。
新しいポートモニターを起動しません。
フラグを設定しません。
戻りカウント値を示します。0 の戻りカウントは、ポートモニターが失敗した場合でも再起動しないことを示します。
ポートモニターの現在の状態を示します。
ポートモニターを起動するコマンドを示します。
ポートモニターを説明するコメントを示します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# sacadm -k -p mbmon |
ポートモニターを終了状態にするフラグを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
# sacadm -s -p mbmon |
ポートモニターを起動状態にするフラグを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。
ポートモニターを無効にすると、以前から存在しているサービスをそのまま有効にするため、新しいサービスが起動できなくなります。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
ttymon ポートモニターを無効にします。
# sacadm -d -p mbmon |
ポートモニターを無効状態にするフラグを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。
ttymon ポートモニターを有効にすると、そのモニターが新しい要求にサービスを提供できるようになります。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
ttymon ポートモニターを有効にします。
# sacadm -e -p mbmon |
ポートモニターを有効状態にするフラグを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。
ポートモニターを削除すると、それに関連するすべての構成ファイルが削除されます。
ポートモニター構成ファイルは sacadm コマンドでは更新や変更ができません。ポートモニターを再構成するには、古いポートモニターを削除してから新しいポートモニターを追加してください。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
ttymon ポートモニターを削除します。
# sacadm -r -p mbmon |
ポートモニター削除用のフラグを指定します。
mbmon をポートモニタータグとして指定します。