Solaris のシステム管理 (上級編)

ProcedureCPU の使用状況をチェックする方法 (sar -u)

  1. sar -u コマンドを使用すると、CPU 使用状況の統計が表示されます。


    $ sar -u
    00:00:00    %usr    %sys    %wio   %idle
    01:00:00       0       0       0     100

    オプションを指定しない sar コマンドは、sar -u コマンドと同じです。プロセッサの状態には、「ビジー」と「アイドル」があります。ビジー状態のときは、プロセッサはユーザーモードまたはシステムモードになっています。アイドル状態のときは、プロセッサは入出力の完了を待っているか、何も処理することがないので「待機」している状態です。

    次の表では、-u オプションからの出力について説明します。

    %usr

    プロセッサがユーザーモードになっている時間の割合が表示されます。

    %sys

    プロセッサがシステムモードになっている時間の割合が表示されます。

    %wio

    プロセッサがアイドル状態で入出力の完了を待っている時間の割合が表示されます。

    %idle

    プロセッサがアイドル状態で入出力を待っていない時間の割合が表示されます。

    一般に、%wio の値が大きい場合は、ディスクの処理速度が低下していることを意味します。


例 13–14 CPU の使用状況をチェックする (sar -u)

次の例は、sar -u コマンドからの出力を示します。


$ sar -u

SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u    03/18/2004

00:00:04    %usr    %sys    %wio   %idle
01:00:00       0       0       0     100
02:00:01       0       0       0     100
03:00:00       0       0       0     100
04:00:00       0       0       0     100
05:00:00       0       0       0     100
06:00:00       0       0       0     100
07:00:00       0       0       0     100
08:00:00       0       0       0     100
08:20:00       0       0       0      99
08:40:01       0       0       0      99
09:00:00       0       0       0      99
09:20:00       0       0       0      99
09:40:00       4       1       0      95
10:00:00       4       2       0      94
10:20:00       1       1       0      98
10:40:00      18       3       0      79
11:00:00      25       3       0      72

Average        2       0       0      98