sar -u コマンドを使用すると、CPU 使用状況の統計が表示されます。
$ sar -u 00:00:00 %usr %sys %wio %idle 01:00:00 0 0 0 100 |
オプションを指定しない sar コマンドは、sar -u コマンドと同じです。プロセッサの状態には、「ビジー」と「アイドル」があります。ビジー状態のときは、プロセッサはユーザーモードまたはシステムモードになっています。アイドル状態のときは、プロセッサは入出力の完了を待っているか、何も処理することがないので「待機」している状態です。
次の表では、-u オプションからの出力について説明します。
プロセッサがユーザーモードになっている時間の割合が表示されます。
プロセッサがシステムモードになっている時間の割合が表示されます。
プロセッサがアイドル状態で入出力の完了を待っている時間の割合が表示されます。
プロセッサがアイドル状態で入出力を待っていない時間の割合が表示されます。
一般に、%wio の値が大きい場合は、ディスクの処理速度が低下していることを意味します。
次の例は、sar -u コマンドからの出力を示します。
$ sar -u SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u 03/18/2004 00:00:04 %usr %sys %wio %idle 01:00:00 0 0 0 100 02:00:01 0 0 0 100 03:00:00 0 0 0 100 04:00:00 0 0 0 100 05:00:00 0 0 0 100 06:00:00 0 0 0 100 07:00:00 0 0 0 100 08:00:00 0 0 0 100 08:20:00 0 0 0 99 08:40:01 0 0 0 99 09:00:00 0 0 0 99 09:20:00 0 0 0 99 09:40:00 4 1 0 95 10:00:00 4 2 0 94 10:20:00 1 1 0 98 10:40:00 18 3 0 79 11:00:00 25 3 0 72 Average 2 0 0 98 |