Solaris のシステム管理 (上級編)

ttymon とコンソールポート

コンソールサービスは、サービスアクセスコントローラや、明示的な ttymon 管理ファイルによって管理されるわけではありません。ttymon の呼び出しは SMF によって管理されます。そのため、 /etc/inittab ファイルにエントリを追加し、ttymon を起動することはできなくなりました。タイプが application、名前が ttymon のプロパティーグループが SMF サービス (svc:/system/console-login:default) に追加されました。このプロパティーグループに含まれるプロパティーは、メソッドスクリプト ( /lib/svc/method/console-login) によって使用されます。このスクリプトは、プロパティー値を ttymon 起動の際の引数として使用します。通常、値が空白であったり、値がどのプロパティーでも指定されていない場合は、値は ttymon によって使用されません。ただし、ttymon デバイス値が空白であったり、設定されていない場合は、/dev/consolettymon 実行のデフォルトとして使用されます。

この SMF サービス (svc:/system/console-login:default) では、以下のプロパティーが使用できます。

ttymon/nohangup

nohangup プロパティーを指定します。 true に設定されている場合、デフォルトまたは指定した速度に設定する前に回線速度をゼロに設定し、回線を強制的にハングアップさせないでください。

ttymon/prompt

コンソールポート用のプロンプト文字列を指定します。

ttymon/terminal_type

コンソールのデフォルトの端末タイプを指定します。

ttymon/device

コンソールデバイスを指定します。

ttymon/label

/etc/ttydefs 行の TTY 名を指定します。