Solaris のシステム管理 (上級編)

壊れたファイルと wtmpx エラーを修復する

システムアカウンティングは絶対に障害が発生しないわけではありません。ファイルが壊れたり、失われることがあります。ファイルによっては、単に無視してよいものや、バックアップから復元できるものがあります。ただし、特定のファイルは、アカウンティングシステムの完全性を維持するために修復しなければなりません。

wtmpx ファイルは、システムアカウンティングを日常的に運用する上で発生する問題の大部分の原因になっています。日付を手動で変更したときに、システムがマルチユーザーモードになっていると、一連の日付変更レコードが /var/adm/wtmpx ファイルに書き込まれます。wtmpfix ユーティリティーは、日付変更が行われたときに、wtmp レコードのタイムスタンプを調整するように設計されています。ただし、日付変更とリブートの組み合わせによっては、wtmpfix の処理から漏れて、acctcon プログラムの処理が失敗することがあります。