Solaris のシステム管理 (上級編)

システムアカウンティングの動作

自動アカウンティングは、まずアカウンティング起動スクリプトをルートの crontab ファイルに配置することによって設定します。すると、アカウンティング起動スクリプトが、cron コマンドによって自動的に起動されます。

次の概要は、システムアカウンティングのプロセスを示したものです。

  1. システムを起動してからシャットダウンするまでの間に、システムの利用に関する (ユーザーログイン、実行されたプロセス、データの格納などの) raw データがアカウンティングファイルに収集されます。

  2. 定期的に (通常 1 日に 1 回)、/usr/lib/acct/runacct スクリプトが各種のアカウンティングファイルを処理して、累積要約ファイルと日次アカウンティングレポートを生成します。次に、 /usr/lib/acct/prdaily スクリプトが日次レポートを印刷します。

    runacct スクリプトについては、runacct スクリプト」を参照してください。

  3. 毎月、monacct スクリプトを実行することによって、 runacct 累積要約ファイルを処理して印刷します。monacct スクリプトによって生成される要約レポートは、月次またはその他の会計期間ベースのユーザーに対する効率的な課金手段になります。