root または他のユーザーに属する crontab ファイルを作成または編集する場合は、スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
自分の crontab ファイルを編集する場合は、スーパーユーザーになる必要はありません。
新しい crontab ファイルを作成するか、既存の crontab ファイルを編集します。
$ crontab -e [username] |
username は、crontab ファイルを作成または編集するユーザーのアカウント名を指定します。自分の crontab ファイルを作成するにはスーパーユーザー特権は必要ありませんが、root または別のユーザーの crontab ファイルを作成したり編集したりするには、スーパーユーザー特権が必要です。
誤ってオプションを指定しないで crontab コマンドを入力した場合は、使用しているエディタの中断文字を入力してください。この文字を入力すると、変更結果を保存せずに crontab コマンドを終了できます。この場合に変更結果を保存してファイルを終了すると、既存の crontab ファイルが空のファイルで上書きされます。
コマンド行を crontab ファイルに追加します。
「crontab ファイルエントリの構文」 に記載されている構文に従ってください。crontab ファイルは、 /var/spool/cron/crontabs ディレクトリに保存されます。
crontab ファイルの変更箇所を確認します。
# crontab -l [username] |
次の例は、他のユーザーのための crontab ファイルをどのように作成するかを示します。
# crontab -e jones |
次のコマンドエントリを新しい crontab ファイルに追加すると、毎週日曜日の午前 1 時にユーザーのホームディレクトリからすべてのログファイルが自動的に削除されます。このコマンドエントリは出力先を変更しないので、出力先変更文字がコマンド行の *.log のあとに追加されます。このためコマンドが正しく実行されます。
# This command helps clean up user accounts. 1 0 * * 0 rm /home/jones/*.log > /dev/null 2>&1 |