弱い制限値と強い制限値の両方を設定できます。システムは、ユーザーが自分の強い制限値を超えることを許可しません。しかし、システム管理者は、ユーザーが一時的に超えることができる、弱い制限値を設定できます。弱い制限値は、強い制限値より小さくなければなりません。
いったんユーザーが弱い制限値を超えると、割り当て制限タイマーが起動します。割り当て制限タイマーが動いている間、ユーザーは弱い制限値を超えて操作できます。しかし、強い制限値は超えることができません。再びユーザーが弱い制限値を下回ると、タイマーはリセットされます。しかし、タイマーが期限切れになったときに、まだユーザーの使用率が弱い制限値を超えていた場合、弱い制限値は、強い制限値として実施されます。デフォルトでは、弱い制限値のタイマーは 7 日です。
repquota コマンドと quota コマンドの timeleft フィールドは、タイマーの値を示します。
たとえば、あるユーザーの弱い制限値が 10,000 ブロックで、強い制限値が 12,000 ブロックであると仮定します。そのユーザーのブロック使用率が 10,000 ブロックを超えて、7 日間のタイマーも期限切れになった場合、そのユーザーは自分の使用率が弱い制限値を下回るまで、それ以上のディスクブロックをそのファイルシステム上に割り当てることはできません。