Solaris のシステム管理 (IP サービス)

アプリケーション層: 通信の発生

パケットの処理は、あるシステム上のユーザーがリモートシステムへのアクセスを必要とするメッセージの送信やコマンドの発行をしたときから始まります。アプリケーションプロトコルは、対応する TCP か UDP のどちらかのトランスポート層プロトコルがそのパケットを取り扱えるように、パケットの形式を設定します。

たとえば、あるユーザーが rlogin コマンドを発行して、リモートシステムにログインしようとしたとします (図 1–1 を参照)。rlogin コマンドは TCP トランスポート層プロトコルを使用します。TCP は、コマンド内の情報を含むデータをバイトストリーム形式で受け取るものと仮定しています。したがって、rlogin はこのデータを TCP ストリームとして送信します。