「ネットワーク構成サーバー」とは、ネットワーククライアントモードで構成されているホストに TCP/IP 構成情報を提供するサーバーのことです。この種のサーバーは、次の 3 つのブートプロトコルをサポートしています。
RARP – Reverse Address Resolution Protocol (RARP) では、Ethernet アドレス (48 ビット) を IPv4 アドレス (32 ビット) にマップします。この操作は ARP の逆です。ネットワーク構成サーバーで RARP を実行すると、ネットワーククライアントモードで動作しているホストは、各自の IP アドレスと TCP/IP 構成ファイルをそのネットワーク構成サーバーから入手します。RARP サービスは、in.rarpd デーモンを使用して使用可能にできます。詳細は、in.rarpd(1M) のマニュアルページを参照してください。
TFTP – Trivial File Transfer Protocol (TFTP) は、リモートシステム間でファイルを転送するアプリケーションです。in.tftpd デーモンが TFTP サービスを実施し、その結果、ネットワーク構成サーバーとそれぞれのネットワーククライアントとの間のファイル転送が可能になります。詳細は、in.tftpd(1M) のマニュアルページを参照してください。
Bootparams – Bootparams プロトコルでは、ネットワークからブートされるクライアントに不可欠なブート用パラメータを提供します。このサービスを実行するのは rpc.bootparamd デーモンです。詳細は、bootparamd(1M) のマニュアルページを参照してください。
ネットワーク構成サーバーは、NFS ファイルサーバーとしても使用できます。
いずれかのホストをネットワーククライアントとして構成する場合は、さらに、ネットワーク上の少なくとも 1 つのシステムをネットワーク構成サーバーとして構成する必要があります。ネットワークをサブネット化する場合は、ネットワーククライアントを持つ各サブネットについて、ネットワーク構成サーバーが少なくとも 1 つは必要です。