Solaris のシステム管理 (IP サービス)

障害検出とフェイルオーバー

障害検出」は、インターネット層デバイスへのインタフェースまたはインタフェースからのパスが機能しなくなったことの検出プロセスです。IPMP は、インタフェースでの障害を検出する機能をシステムに提供します。IPMP は、次のタイプの通信障害を検出します。

障害を検出すると、IPMP はフェイルオーバーを開始します。「フェイルオーバー」は、障害が発生したインタフェースから同じグループ内の機能中の物理インタフェースにネットワークアクセスを切り替える自動プロセスです。ネットワークアクセスには、IPv4 のユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストと、IPv6 のユニキャストとマルチキャストが含まれます。フェイルオーバーは、IPMP グループ内に複数のインタフェースを構成している場合のみ実行できます。フェイルオーバープロセスにより、ネットワークへのアクセスは中断することなく継続されます。