次のいずれかのタスクを実行する場合には、ここで示す手順を実行します。
Oracle Solaris IP フィルタが現在使用しているパケットフィルタリング規則セット以外のパケットフィルタリング規則セットをアクティブにする
新規更新されたフィルタリング規則セットを再読み込みする
IP Filter Management の権利プロファイルを持つ役割またはスーパーユーザーになります。
IP Filter Management の権利プロファイルは、ユーザーが作成した役割に割り当てることができます。役割の作成と役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
次の手順から 1 つを選択します。
まったく異なる規則セットをアクティブにする場合は、別個のファイルを選択し、そこに新規規則セットを作成します。
規則セットを含む構成ファイルを編集して、現在の規則セットを更新します。
現在の規則セットを削除し、新しい規則セットをロードします。
# ipf -Fa -f filename |
filename には、新しい規則セットを含む新規ファイル、またはアクティブな規則セットを含む更新されたファイルを指定できます。
アクティブな規則セットがカーネルから削除されます。filename ファイル内の規則がアクティブな規則セットになります。
現在の構成ファイルの再読み込みをしていても、このコマンドを実行する必要があります。実行しないと、以前の規則セットがアクティブであり続けるため、更新した構成ファイル内の変更された規則セットが適用されません。
更新した規則セットをロードするのに ipf -D や svcadm restart などのコマンドを使わないでください。これらのコマンドは、新しい規則セットをロードする前にファイアウォールを無効にするため、ネットワークが危険にさらされます。
次の例は、あるパケットフィルタリング規則セットを、別の構成ファイル /etc/ipf/ipf.conf 内の別のパケットフィルタリング規則セットに置換する方法を示しています。
# ipfstat -io empty list for ipfilter(out) pass in quick on dmfe all # ipf -Fa -f /etc/ipf/ipf.conf # ipfstat -io empty list for ipfilter(out) block in log quick from 10.0.0.0/8 to any |
次の例は、現在アクティブでこれから更新するパケットフィルタリング規則セットを再読み込みする方法を示しています。この例で使用しているファイルは、/etc/ipf/ipf.conf です。
# ipfstat -io (Optional) empty list for ipfilter (out) block in log quick from 10.0.0.0/8 to any (Edit the /etc/ipf/ipf.conf configuration file.) # ip -Fa -f /etc/ipf/ipf.conf # ipfstat -io (Optional) empty list for ipfilter (out) block in log quick from 10.0.0.0/8 to any block in quick on elx10 from 192.168.0.0/12 to any |