この節では、Solaris 10 3/05 OS ユーザーのみを対象として、VLAN の構成情報について説明します。Oracle Solaris 10 の更新を使用している場合は、「VLAN を構成する方法」を参照してください。
Primary Administrator 役割を引き受けるか、スーパーユーザーになります。
Primary Administrator 役割には、Primary Administrator プロファイルが含まれます。役割を作成してユーザーに役割を割り当てるには、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 2 章「Solaris 管理コンソールの操作 (手順)」を参照してください。
システムでどのようなタイプのインタフェースが使用されているか判別します。
システムによっては、VLAN に必要な ce という文字がネットワークアダプタに使用されていない場合があります。
# ifconfig -a lo0: flags=1000849<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 8232 index 1 inet 127.0.0.1 netmask ff000000 hme0: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 2 inet 129.156.200.77 netmask ffffff00 broadcast 129.156.200.255 |
サーバーの各アダプタに構成する VLAN ごとに 1 つの hostname.cenum ファイル (IPv6 の場合、hostname6.cenum ファイル) を作成します。
名前には、VID と物理接続点 (PPA) の両方を含む、次のような命名形式を使用します。
VLAN logical PPA = 1000 * VID + Device PPA ce123000 = 1000*123 + 0
次の例を参照してください。 hostname.ce123000
VLAN logical PPA = 1000 * VID + Device PPA ce11000 = 1000*11 + 0
次の例を参照してください。 hostname.ce11000
この形式で構成できる PPA の最大数 (インスタンス数) は /etc/path_to_inst で 1000 に限定されます。
たとえば、あるサーバーが Sun Gigabit Ethernet/P 3.0 アダプタ (インスタンスは 0) を持ち、2 つの VLAN (VID は 123 と 224) に属している場合、2 つの VLAN の PPA としてそれぞれ、ce123000 と ce224000 を使用します。
たとえば、次の ifconfig の例を使用できます。
# ifconfig ce123000 plumb up # ifconfig ce224000 plumb up |
VLAN デバイス ce123000 と ce224000 を持つシステム上で ifconfig -a を実行した場合、次のようなメッセージが表示されます。
# ifconfig -a lo0: flags=1000849<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 8232 index 1 inet 127.0.0.1 netmask ff000000 hme0: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 2 inet 129.144.131.91 netmask ffffff00 broadcast 129.144.131.255 ether 8:0:20:a4:4f:b8 ce123000: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 3 inet 199.199.123.3 netmask ffffff00 broadcast 199.199.123.255 ether 8:0:20:a4:4f:b8 ce224000: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 4 inet 199.199.224.3 netmask ffffff00 broadcast 199.199.224.255 ether 8:0:20:a4:4f:b8 |
スイッチで、VLAN のタグ付けと VLAN ポートを、サーバーに設定した VLAN と一致するように設定します。
手順 4 の例では、スイッチに VLAN ポート 123 と 224 または VLAN ポート 10 と 11 を設定します。
VLAN タグとポートの具体的な設定方法については、スイッチに添付されているマニュアルを参照してください。