Solaris のシステム管理 (IP サービス)

NAT 規則の構成

次の構文で NAT 規則を作成します。

command interface-name parameters

  1. 各規則の冒頭には、次のコマンドのいずれかが記述されています。

    map

    ある IP アドレスまたはネットワークを規制のないラウンドロビン方式で別の IP アドレスまたはネットワークにマッピングします。

    rdr

    ある IP アドレスとポートのペアから別の IP アドレスとポートのペアにパケットの方向を変更します。

    bimap

    外部 IP アドレスと内部 IP アドレス間で双方向の NAT を確立します。

    map-block

    静的 IP アドレスをベースにした変換を確立します。このコマンドは、アドレスを指定の範囲に変換するアルゴリズムに基づいています。

  2. このコマンドのあとには、hme0 などのインタフェース名を記述します。

  3. 次に、NAT 構成を決定するさまざまなパラメータを選択します。次に、この種のパラメータの例をいくつか挙げます。

    ipmask

    ネットワークマスクを指定します。

    dstipmask

    ipmask が変換されるアドレスを指定します。

    mapport

    ポート番号の範囲と tcpudp または tcp/udp プロトコルを指定します。

次の例は、NAT 規則を作成するために NAT 規則の構文をまとめる方法を示しています。発信元アドレスが 192.168.1.0/24 のデバイス de0 から発信されるパケットを書き換え、外部に対して発信元アドレスが 10.1.0.0/16 であることを示すには、NAT 規則セットに次の規則を含めます。


map de0 192.168.1.0/24 -> 10.1.0.0/16

NAT 規則を記述する際の詳細な文法と形式については、ipnat(4) のマニュアルページを参照してください。