/etc/ipf/ipf.conf ファイル (IPv6 を使用している場合は /etc/ipf/ipf6.conf ファイル) が存在する場合は、Oracle Solaris IP フィルタは起動時に有効になります。Oracle Solaris IP フィルタを有効にしたあと、NIC でフィルタリングを有効にする必要がある場合は、次の手順で行います。
IP Filter Management の権利プロファイルを持つ役割またはスーパーユーザーになります。
IP Filter Management の権利プロファイルは、ユーザーが作成した役割に割り当てることができます。役割の作成と役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
適当なファイルエディタを起動して、 /etc/ipf/pfil.ap ファイルを編集します。
このファイルには、ホスト上の NIC の名前が含まれています。デフォルトでは、名前はコメントとされます。フィルタリングを実行するネットワークトラフィックのデバイス名をコメントから外してください。システムの NIC の名前が含まれていない場合は、NIC を指定する行を追加してください。
# vi /etc/ipf/pfil.ap # IP Filter pfil autopush setup # # See autopush(1M) manpage for more information. # # Format of the entries in this file is: # #major minor lastminor modules #le -1 0 pfil #qe -1 0 pfil hme -1 0 pfil (Device has been uncommented for filtering) #qfe -1 0 pfil #eri -1 0 pfil #ce -1 0 pfil #bge -1 0 pfil #be -1 0 pfil #vge -1 0 pfil #ge -1 0 pfil #nf -1 0 pfil #fa -1 0 pfil #ci -1 0 pfil #el -1 0 pfil #ipdptp -1 0 pfil #lane -1 0 pfil #dmfe -1 0 pfil |
network/pfil サービスインスタンスを再起動することによって、/etc/ipf/pfil.ap ファイルの変更内容を有効にします。
# svcadm restart network/pfil |
次の方法のいずれかで NIC を有効にします。
マシンをリブートします。
# reboot |
NIC で ifconfig unplumb コマンドと ifconfig plumb コマンドを安全に使用できない場合は、リブートが必要です。
unplumb と plumb オプションを指定して ifconfig コマンドを実行し、フィルタリングする NIC を有効にします。IPv6 パケットフィルタリングを実装するには、inet6 バージョンの各インタフェースが plumb されている必要があります。
# ifconfig hme0 unplumb # ifconfig hme0 plumb 192.168.1.20 netmask 255.255.255.0 up # ifconfig hme0 inet6 unplumb # ifconfig hme0 inet6 plumb fec3:f840::1/96 up |
ifconfig コマンドの詳細については、ifconfig(1m) のマニュアルページを参照してください。