Solaris のシステム管理 (IP サービス)

/etc/hostname.interface ファイル

このファイルは、ローカルホストの物理ネットワークインタフェースを定義します。ローカルシステムには、少なくとも 1 つの /etc/hostname.interface ファイルが存在する必要があります。Oracle Solaris インストールプログラムは、インストールプロセス中に検出された最初のインタフェースに対して /etc/hostname.interface ファイルを作成します。このインタフェースは通常、一番小さなデバイス番号 (たとえば、eri0) を持っており、「一次ネットワークインタフェース」と呼ばれます。インストールプログラムが追加インタフェースを検出した場合は、インストールプロセスの一環としてそれらも任意で構成できます。


注 –

同じインタフェース用に別のホスト名ファイルを作成する場合、そのホスト名ファイルの名前も hostname.[0–9]* の形式 (hostname.qfe0.a123など) にする必要があります。hostname.qfe0.bak hostname.qfe0.old のような名前は無効であり、システムの起動中にスクリプトに無視されます。

また、特定のインタフェースに対応するホスト名ファイルは 1 つだけにする必要があります。/etc/hostname.qfe/etc/hostname.qfe.a123 のように、インタフェースの代替ホスト名ファイルを有効なファイル名で作成した場合、ブートスクリプトは両方のホスト名ファイルの内容を参照することによって構成を試みるため、エラーが発生します。これらのエラーを回避するには、特定の構成で使用したくないホスト名ファイルに無効なファイル名を付けます。


インストール後、新しいネットワークインタフェースをシステムに追加した場合は、そのインタフェースに対して、/etc/hostname.interface ファイルを作成する必要があります (「システムインストール後に物理インタフェースを構成する方法」を参照)。また、Oracle Solaris ソフトウェアが新しいネットワークインタフェースを認識し、使用できるようにするには、インタフェースのデバイスドライバが適切なディレクトリに読み込まれるようにする必要があります。新しいネットワークインタフェースに付属しているマニュアルを参照し、正しいインタフェース名とデバイスドライバの使用方法を確認してください。

基本的な /etc/hostname.interface ファイルにはエントリが 1 つだけ含まれます。 それは、ネットワークインタフェースに関連付けられた、ホスト名または IPv4 アドレスのどちらかです。IPv4 アドレスは、一般的な 10 進ドット表記または CIDR 表記で表現できます。/etc/hostname.interface ファイルのエントリとしてホスト名を使用する場合は、そのホスト名が /etc/inet/hosts ファイルにも存在している必要があります。

たとえば、tenere というシステムの一次ネットワークインタフェースが smc0 であるとします。この場合、/etc/hostname.smc0 ファイルのエントリとして、10 進ドット表記または CIDR 表記の IPv4 アドレス、あるいはホスト名 tenere を使用できます。


注 –

IPv6 は /etc/hostname6.interface ファイルを使用して、ネットワークインタフェースを定義します。詳細は、「IPv6 インタフェース設定ファイル」を参照してください。