Solaris のシステム管理 (IP サービス)

Procedure既知のルートの状態を表示する方法

netstat コマンドの -r オプションは、ローカルホストの経路制御テーブルを表示します。このテーブルには、ホストが知っているすべてのルートの状態が表示されます。netstat の r オプションは、ユーザーアカウントで実行できます。

  1. IP 経路制御テーブルを表示します。


    $ netstat -r
    

例 8–12 netstat コマンドによる経路制御テーブルの出力

次に、netstat - r コマンドの出力例を示します。


Routing Table: IPv4
  Destination           Gateway           Flags  Ref   Use   Interface
-------------------- -------------------- ----- ----- ------ ---------
host15               myhost               U         1  31059  hme0
10.0.0.14            myhost               U         1      0  hme0
default              distantrouter        UG        1      2  hme0
localhost            localhost            UH        42019361  lo0

Routing Table: IPv6
  Destination/Mask            Gateway                   Flags Ref   Use   If  
--------------------------- --------------------------- ----- --- ------ -----
2002:0a00:3010:2::/64    2002:0a00:3010:2:1b2b:3c4c:5e6e:abcd U  1      0 hme0:1
fe80::/10                fe80::1a2b:3c4d:5e6f:12a2    U       1     23 hme0 
ff00::/8                 fe80::1a2b:3c4d:5e6f:12a2    U       1      0 hme0 
default                  fe80::1a2b:3c4d:5e6f:12a2    UG      1      0 hme0 
localhost                localhost                   UH      9  21832 lo0 

次の表では、netstat —r コマンドの画面出力の各種パラメータの意味について説明します。

パラメータ 

説明 

送信先

Destination/Mask

ルートの宛先エンドポイントであるホストを指定します。IPv6 経路制御テーブルには、6to4 トンネルのエンドポイントの接頭辞 (2002:0a00:3010:2::/64 ) がルートの宛先エンドポイントとして示されていることに注目してください。

Gateway

パケットの転送に使用するゲートウェイを指定します。 

Flags

ルートの現在の状態を示します。U フラグはルートが up 状態であること、G フラグはルートがゲートウェイへのものであることを示します。

Use

送信したパケットの数を示します。 

Interface

転送元のエンドポイントである、ローカルホスト上の特定のインタフェースを示します。