Solaris のシステム管理 (IP サービス)

/etc/inet/netmasks ファイル

ネットワークで NIS または LDAP を実行している場合、これらのネームサービスのサーバーに netmasks データベースが格納されます。ローカルファイルをネームサービスとして使用するネットワークの場合、この情報は /etc/inet/netmasks ファイル内に格納されます。


注 –

BSD ベースのオペレーティングシステムと互換性を確保するため、/etc/netmasks ファイルは /etc/inet/netmasks へのシンボリックリンクとなっています。


次のコード例に示すのは、クラス B ネットワーク用のサンプルの /etc/inet/netmasks ファイルです。


例 10–4 クラス B ネットワーク用の /etc/inet/netmasks ファイル


 # The netmasks file associates Internet Protocol (IPv4) address
 # masks with IPv4 network numbers.
 #
 # 	network-number	netmask
 #
 # Both the network-number and the netmasks are specified in
 # “decimal dot” notation, e.g:
 #
 #        128.32.0.0   255.255.255.0
 192.168.0.0  255.255.255.0

/etc/netmasks ファイルが存在しない場合は、テキストエディタで作成してください。構文は次のとおりです。

network-number	netmask-number

詳細は、netmasks(4) のマニュアルページを参照してください。

ネットマスク番号を作成するときは、ISP または Internet Registry から割り当てられたネットワーク番号 (サブネット番号ではない) とネットマスク番号を、/etc/inet/netmasks ファイルに入力します。各サブネットマスクはそれぞれ単独の行に入れてください。

次に例を示します。


128.78.0.0	    255.255.248.0

/etc/inet/hosts ファイルには、ネットワーク番号のシンボリック名も入力できます。こうすることによって、ネットワーク番号の代わりにこれらのネットワーク名をコマンドへのパラメータとして使用できます。