Solaris のシステム管理 (IP サービス)

ネットワークインタフェースへの IP アドレスの適用法

ネットワークと接続するには、システムに 1 つ以上の「物理ネットワークインタフェース」が必要になります。各ネットワークインタフェースは、それぞれ一意な IP アドレスを持っていなければなりません。Oracle Solaris のインストール時には、インストールプログラムが最初に検出したインタフェースの IP アドレスを設定する必要があります。通常、そのインタフェースは、eri0 または hme0 などの device-name0 という名前を持ちます。このインタフェースは、「一次ネットワークインタフェース」とみなされます。

ホストに 2 番目のネットワークインタフェースを追加する場合は、そのインタフェースにも一意の IP アドレスが必要です。2 番目のネットワークインタフェースを追加すると、ホストは「マルチホーム」になります。一方、2 番目のネットワークインタフェースをホストに追加し、IP 転送を有効にした場合は、そのホストはルーターになります。説明は、「IPv4 ルーターの構成」を参照してください。

/devices ディレクトリには、各ネットワークインタフェースのデバイス名、デバイスドライバ、関連するデバイスファイルが入っています。ネットワークインタフェースのデバイス名には、たとえば le0 または smc0 などがあります。これらは、よく使用される 2 つの Ethernet インタフェースのデバイス名です。

インタフェースに関する情報および作業については、「Solaris 10 3/05 の管理インタフェース」または第 6 章ネットワークインタフェースの管理 (作業)を参照してください。


注 –

このマニュアルは、システムに Ethernet ネットワークインタフェースがあることを想定しています。別のネットワークメディアを使用する予定の場合は、そのネットワークインタフェースのマニュアルの中の構成に関する情報を参照してください。