Solaris のシステム管理 (IP サービス)

ファイアウォールでの IPQoS

次の図は、ファイアウォールによってほかのセグメントから保護されている、企業ネットワークのセグメントの 1 つを示しています。

図 33–3 IPQoS 対応のファイアウォールによって保護されているネットワーク

このトポロジ図は、Diffserv ルーター、IPQoS 対応のファイアウォール、Oracle Solaris システム、およびその他のホストから成るネットワークを示します。

このシナリオでは、トラフィックはまず Diffserv 対応ルーターに入り、そこでフィルタにかけられ、キューに入れられます。次に、ルーターによって転送された着信トラフィックはすべて、IPQoS 対応のファイアウォールに進みます。IPQoS を使用するには、ファイアウォールで IP 転送スタックをバイパスしないでください。

ファイアウォールのセキュリティーポリシーによって、着信トラフィックを内部ネットワークに入れて良いかどうかが決まります。QoS ポリシーは、ファイアウォールを通過した着信トラフィックのサービスレベルを制御します。QoS ポリシーによっては、発信トラフィックに転送動作を付けることもできます。