サービス品質を実装するには、「サービス品質 (Quality-of-Service、QoS) ポリシー」を定義します。QoS ポリシーでは、顧客またはアプリケーションの優先順位、さまざまなカテゴリのトラフィックを処理するアクションなど、各種のネットワーク属性を定義します。組織の QoS ポリシーは IPQoS 構成ファイルに実装します。このファイルは、Oracle Solaris のカーネルに入っている IPQoS モジュールを構成します。IPQoS ポリシーが適用されているホストは、「IPQoS 対応システム」とみなされます。
「サービスクラス」と呼ばれるネットワークトラフィックの個別グループ
クラスごとにネットワークトラフィックの量を調整するための測定基準。これらの測定基準によって、「メータリング」と呼ばれるトラフィック測定プロセスが管理される
IPQoS システムおよび Diffserv ルーターがパケットフローに適用するアクション。このアクションは「ホップ単位動作 (PHB)」と呼ばれる
サービスのクラスで必要な統計の収集。たとえば、顧客または特定のアプリケーションが生成したトラフィックなどがある
パケットがネットワークに渡されると、IPQoS 対応システムはパケットヘッダーを評価します。IPQoS システムが行うアクションは、作成した QoS ポリシーに応じて決まります。
QoS ポリシーの設計作業については、「サービス品質ポリシーの計画」に説明があります。