Solaris のシステム管理 (IP サービス)

自分の NAI で識別されるモバイルノード

自分の NAI で識別されるモバイルノード用の Address セクションには、TypeSPI、および Pool ラベルが含まれます。NAI パラメータがあるため、NAI によるモバイルノードの識別が可能になります。NAI パラメータを使用した Address セクションの構文は次のとおりです。


[Address NAI]
     Type = Node
     SPI = SPI-identifier
     Pool = pool-identifier

プールを利用するには、NAI 経由でモバイルノードを特定します。Address セクションでは、ホームアドレスの場合と異なり NAI を構成できます。NAI には、user@domain の形式を使用します。ホームアドレスをモバイルノードに割り当てるためにどのアドレスプールを使用するかを指定するには、Pool ラベルを使用します。

次の表は、自分の NAI で識別されるモバイルノード用の Address セクションに指定可能なラベルと設定値を示しています。

表 29–7 Address セクションのラベルと設定値 (自分の NAI で識別されるモバイルノード)

ラベル 

値 

説明 

Type

ノード

この項目がモバイルノード用であることを指定する

SPI

n

関連する項目用の SPI 値を指定する

Pool

n

モバイルノードに割り当てるアドレスのプールを割り当てる

次の図に示すように、NAI で識別されたモバイルノードを指定した Address セクションに定義された SPI および Pool ラベルに対して、ユーザーは対応する SPI および Pool セクションを持たなければなりません。

図 29–1 自分の NAI で識別されたモバイルノードを指定した Address セクションに対応する SPI および Pool

この図では、251 の SPI、10 の POOLが、ADDRESS NAI セクション内の同じ値の SPI および POOL に対応することを示しています。