Solaris のシステム管理 (IP サービス)

Oracle Solaris IPMP コンポーネント

Oracle Solaris IPMP には、次のソフトウェアが必要です。

マルチパスデーモン in.mpathd

in.mpathd デーモンはインタフェース障害を検出し、障害経路の迂回や回復した経路への復帰に対するさまざまな手続を実装します。in.mpathd は、障害または修復を検出すると、ioctl を送信して、フェイルオーバーまたは回復した経路への復帰を実行します。ioctl を実行する ip カーネルモジュールは、ネットワークアクセスのフェイルオーバーを、透過的かつ自動的に行います。


注 –

ネットワークインタフェースカードの同じセットで IPMP を使用している間は、代替パスを使用しないでください。同様に、代替パスを使用している間は、IPMP を使用しないでください。異なるインタフェースセットの場合は、代替パスと IPMP を同時に使用できます。代替パスについては、『Sun Enterprise Server Alternate Pathing 2.3.1 User Guide』を参照してください。


in.mpathd デーモンは、IPMP グループの一部であるインタフェースすべてに検査信号を送信して、障害と回復を検出します。in.mpathd デーモンも、グループに属する各インタフェースで RUNNING フラグを監視することによって障害や回復を検出します。詳細は、in.mpathd(1M) のマニュアルページを参照してください。


注 –

IPMP データアドレスの管理に DHCP は使用できません。これらのアドレスに対して DHCP を使用しようとすると、DHCP は最終的にこれらのアドレスの制御を放棄します。データアドレスには DHCP を使用しないでください。