Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

ypserv のクラッシュ

ypserv プロセスがほとんど即座にクラッシュして、何度再起動しても安定しないときは、デバッグプロセスは、ypbind のクラッシュ」で説明する内容と実質的に同じです。rpcbind デーモンの存在を次のようにチェックしてください。


ypserver% ps -e | grep rpcbind

デーモンが見つからない場合は、サーバーをリブートします。デーモンが見つかった場合は、デーモンが実行中であれば次のように入力して同様の出力を検索します。


% rpcinfo -p ypserver

% program 	vers 	proto 	port 	service
100000	4	tcp	111	portmapper
100000	3	tcp	111	portmapper
100068	2	udp	32813	cmsd
...
100007	1	tcp	34900	ypbind
100004	2	udp	731	ypserv
100004	1	udp	731	ypserv
100004	1	tcp	732	ypserv
100004	2	tcp	32772	ypserv

使用中のマシンには、異なる複数のポート番号があることがあります。ypserv プロセスを表す 4 つのエントリは、次のとおりです。


100004 	2 	udp 	731 	ypserv
100004 	1 	udp 	731 	ypserv
100004 	1 	tcp 	732 	ypserv
100004 	2 	tcp 	32772 	ypserv

エントリが 1 つもなく、ypserv がそのサービスを rpcbind で登録できない場合にはマシンをリブートしてください。エントリがある場合には、rpcbind からサービスの登録を解除してから ypserv を再起動します。rpcbind からサービスの登録を解除するには、サーバーで次のように入力します。


# rpcinfo -d number 1
# rpcinfo -d number 2

number は、rpcinfo によって通知される ID 番号です (前述の例では、100004)。