Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

認証とサービス

認証方式を特定のサービスに対して serviceAuthenticationMethod 属性に指定できます。現在この機能をサポートしているサービスを次に示します。


注 –

サービスが serviceAuthenticationMethod セットを保持しない場合、authenticationMethod 属性の値がデフォルトになります。



注 –

ユーザー別のモードでは、pam_krb5 サービスモジュール」 (pam Kerberos) が認証サービスとして使用されます。この操作モードでは、ServiceAuthenticationMethod は不要です。



注 –

enableShadowUpdate スイッチを true に設定した場合、ldap_cachemgr デーモンは passwd-cmdserviceAuthenticationMethod パラメータに定義された認証方式を使用して LDAP サーバーにバインドします (この認証方式が定義されている場合)。このパラメータが存在しない場合、authenticationMethod が使用されます。デーモンは認証方式 none を使用しません。


次に示す例は、クライアントプロファイルの 1 セクションです。ここで、ユーザーはディレクトリサーバーへの認証に sasl/digest-MD5 を使用しますが、パスワードの変更には SSL セッションを使用します。


serviceAuthenticationMethod=pam_ldap:sasl/digest-MD5
serviceAuthenticationMethod=passwd-cmd:tls:simple