Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

Sun Java System Directory Server を使用した仮想リスト表示インデックスの作成

大規模なマップでは、LDAP の仮想リスト表示 (VLV) インデックスを使用して、LDAP の検索から正しい結果が得られることを保証しなければなりません。Sun Java System Directory Server での VLV インデックスの設定についての詳細は、Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 のドキュメントを参照してください。

VLV の検索結果では、固定ページサイズ 50000 を使用します。Sun Java System Directory Server で VLV を使用する場合は、LDAP サーバーと N2L サーバーの両方でこのサイズの転送を処理できるようにしてください。すべてのマップがこの制限より小規模であることが明らかな場合は、VLV インデックスを使用する必要はありません。ただし、マップがこのサイズ制限より大きい場合、またはすべてのマップのサイズが明確な場合以外には、VLV インデックスを使用して、結果が不完全となることを防止しなければなりません。

VLV インデックスを使用している場合は、次のように適切なサイズ制限を設定します。

VLV インデックスが作成されたら、Sun Java System Directory Server で vlvindex オプションを付けて directoryserver を実行してインデックスを有効にします。詳細については、directoryserver(1M) のマニュアルページを参照してください。

標準マップ用 VLV

次の状況に適合する場合、Sun Java System Directory Server の idsconfig コマンドを使用して、VLV を設定してください。

VLV はドメイン固有です。よって、idsconfig を実行するたびに、1 つの NIS ドメインに VLV が作成されます。したがって、NIS から LDAP への移行中に、NISLDAPmapping ファイルに含まれる各 nisLDAPdomainContext 属性に対して、idsconfig を 1 回実行しなければなりません。

カスタムマップおよび非標準マップ用 VLV

次の状況に適合する場合、マップ用に新しい Sun Java System Directory Server の VLV を手動で作成するか、既存の VLV インデックスをコピーして修正しなければなりません。

既存の VLV インデックスを表示するには、次のように入力します。


# ldapsearch -h hostname -s sub -b "cn=ldbm database,cn=plugins,cn=config" \
"objectClass=vlvSearch"