Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

SSL の使用

rpc.nisd デーモンは、SSL を使用した LDAP トラフィックのトランスポート層の暗号化にも対応しています。LDAP サーバー認証用の SSL 証明書の生成については、LDAP サーバーのマニュアルを参照してください。SSL 証明書は、NIS+ サーバー上のファイル (/var/nis/cert7.db など) に格納します。/etc/default/rpc.nisd は、次のように変更します。


nisplusLDAPTLS=ssl
nisplusLDAPTLSCertificateDBPath=/var/nis/cert7.db

SSL 証明書は、承認されていないアクセスから確実に保護する必要があります。この例では、セッションの暗号化と LDAP サーバーの認証が rpc.nisd に提供されます。SSL 証明書では、LDAP サーバーに対する rpc.nisd の認証は提供されません。この証明書には、この LDAP クライアント (rpc.nisd) の識別情報が含まれていないためです。ただし、rpc.nisd と LDAP サーバーが相互に認証するには、SSL と別の認証方式 (simplesasl/digest-md5) を組み合わせることができます。