Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

サーバーのインストール用チェックリストの作成

サーバーのインストール時に定義する重要な変数を使用して、次に示すようなチェックリストを作成してから、idsconfig を起動してください。「記入用のチェックリスト」で提供されるチェックリストを使用できます。


注 –

次の情報は、以降の LDAP 関連の章に示されるすべての例の基礎になります。サンプルのドメインは、全国規模で店舗を展開する部品会社である Example, Inc. のものです。例の中では、その West Coast Division (ドメインは west.example.com) を対象に説明します。


表 11–1 サーバーで定義する変数

変数 

サンプルネットワークの定義 

インストールしたディレクトリサーバーインスタンスのポート番号 

389 (デフォルト) 

サーバー名  

myserver (完全指定ドメイン名 myserver.west.example.com または 192.168.0.1)

複製サーバー (IP 番号: ポート番号) 

192.168.0.2 [myreplica.west.example.com 用]

ディレクトリマネージャー 

cn=directory manager (デフォルト) 

サービスされるドメイン名  

west.example.com

クライアント要求の処理がタイムアウトするまでの時間 (秒) 

-1-

各検索要求で返されるエントリの最大数 

-1-


注 –

defaultServerList または preferredServerList の定義でホスト名を使用する場合、ホストの検索に LDAP を使用してはなりません。これは、/etc/nsswitch.confhosts 行に ldap を含めることはできないことを意味します。


表 11–2 クライアントプロファイルで定義する変数

変数 

サンプルネットワークの定義 

プロファイル名 (デフォルト名は「default」) 

WestUserProfile

サーバーリスト (デフォルトはローカルサブネット) 

192.168.0.1

優先されるサーバーリスト (優先順に記載) 

none

検索範囲 (検索するディレクトリツリーレベルの数、「One」 (デフォルト) または「Sub」)

one (デフォルト)

サーバーへのアクセスに使用する資格。デフォルトは anonymous

proxy

参照に従うかどうか。(メインサーバーが使用できない場合の別のサーバーへのポインタ)。デフォルトは no

Y

検索時にサーバーが情報を返すまでの待機時間の制限 (デフォルトは 30) 

default

サーバーとの通信時のバインド時間の制限 (デフォルトは 10 秒)  

default

認証方式。デフォルトは none

simple


注 –

クライアントプロファイルはドメインごとに定義されます。指定されたドメインで、1 つ以上のプロファイルを定義する必要があります。


属性インデックス

idsconfig が作成する次の属性リストにより、パフォーマンスが向上します。

membernisnetgroup

pres,eq,sub

nisnetgrouptriple

pres,eq,sub

ipHostNumber

pres,eq,sub

uidNumber

pres,eq

gidNumber

pres,eq

ipNetworkNumber

pres,eq

automountkey

pres,eq

oncRpcNumber

pres,eq