Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Proceduresu コマンドを使用するユーザーを監視する方法

sulog ファイルには、ユーザーからスーパーユーザーに切り替えたときの su コマンドの使用を含め、すべての su コマンドの使用歴が記録されます。

  1. /var/adm/sulog ファイルの内容を定期的に監視します。


    # more /var/adm/sulog
    SU 12/20 16:26 + pts/0 stacey-root
    SU 12/21 10:59 + pts/0 stacey-root
    SU 01/12 11:11 + pts/0 root-rimmer
    SU 01/12 14:56 + pts/0 pmorph-root
    SU 01/12 14:57 + pts/0 pmorph-root

    ここには、次のような情報が表示されます。

    • コマンドが入力された日時。

    • コマンド試行の成否。プラス記号 (+) は成功を示し、マイナス記号 (-) は失敗を示します。

    • コマンドが実行されたポート。

    • ユーザー名と切り替えたユーザー ID。

    このファイルへの su ログの記録は、デフォルトで、 /etc/default/su ファイルの次のエントリで有効になっています。


    SULOG=/var/adm/sulog
注意事項

??? を含むエントリは、su コマンドの制御端末を識別できないことを示しています。通常、デスクトップが表示される前の su コマンドのシステム呼び出しには、??? が含まれます。たとえば、SU 10/10 08:08 + ??? root-root です。ユーザーがデスクトップセッションを開始すると、ttynam コマンドは、次のように制御端末の値を sulog に返します。 SU 10/10 10:10 + pts/3 jdoe-root

次のようなエントリは、su コマンドがコマンド行で呼び出されなかったことを示している場合があります。SU 10/10 10:20 + ??? root-oracle。ユーザーが GUI を使用して oracle ロールに切り替えた可能性があります。