Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Procedureファイルの ACL エントリを表示する方法

  1. getfacl コマンドを使用してファイルの ACL エントリを表示します。


    % getfacl [-a | -d] filename ...
    
    -a

    指定したファイルまたはディレクトリのファイル名、所有者、グループ、ACL エントリを表示します。

    -d

    指定したディレクトリのファイル名、所有者、グループ、デフォルトの ACL エントリ (存在する場合) を表示します。

    filename ...

    1 つまたは複数のファイルまたはディレクトリを空白で区切って指定します。

    複数のファイル名をコマンド行に指定した場合は、各 ACL エントリの間に空白行が表示されます。


例 6–11 ファイルの ACL エントリを表示する

次の例は、ch1.sgm ファイルのすべての ACL エントリを示します。ユーザーエントリとグループエントリの隣りの #effective: は、ACL マスクによって変更されたあとのアクセス権の設定を示します。


% getfacl ch1.sgm

# file: ch1.sgm
# owner: stacey
# group: techpubs
user::rw-
user:anusha:r-        #effective:r--
group::rw-            #effective:rw-
mask:rw-
other:---

次の例は、book ディレクトリのデフォルトの ACL エントリを示します。


% getfacl -d book

# file: book
# owner: stacey
# group: techpubs
user::rwx
user:anusha:r-x       #effective:r-x
group::rwx            #effective:rwx
mask:rwx
other:---
default:user::rw-
default:user:anusha:r--
default:group::rw-
default:mask:rw-
default:other:---